LOvE PANiC 4

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翌日、オフィスにて。

　
臣「おはよーございます」

岩「臣さん！！」
　
　
臣が出勤するやいなや、臣のもとへかけより、詰め寄る岩田。


岩「昨日の写真は」
　
臣「え」
　
岩「先輩のドレス」


臣「…あ、忘れてた」

岩「まじすか…きれいでした？」



臣「あー……綺麗だったな」
　
　
固まる岩田の横をすり抜け、自分のデスクに鞄を置き、マフラーを外し…
　


岩「ちょちょちょ、…臣さん、今のなんですか今の」

　
慌てて岩田が臣のもとに駆け寄る。

正面のデスクでは、隆二が目を見開き臣を見る。


　
臣「なにって、なにが？」
　

岩「"綺麗だったな"じゃないですよ！いや綺麗だったんだろうけど！！
いつもの臣さんなら"まぁまぁじゃね"とかその程度のコメントですよね！？」
　

隆「まさか臣、Aちゃんにハマった…？」
　
岩「え！？」
　
　
　
過剰とも言える二人の反応に苦笑で返す臣。
　

臣「ぬいぐるみらしい、あいつ」
　
　
解せない、との二人の顔。
そのとき出勤してくる張本人。

　
「おはようございます」
　

臣「おはよ」

岩「臣さん、今のおはようの言い方いつもより優しくないですか？」

臣「なに、その言いがかり」
　
　
　
隆「Aちゃん昨日お疲れ様」

「あ、はい。何とか任務完了しました」

隆「…意外と普通だね」

岩「何かあったわけではなさそう…」
　


何もなかった訳じゃないけど。

ドキドキもしたけど。

臣の好きな人の話はプライベートなこと。

二人にバレないように何事もなかったかのようにしなきゃ…と思うAに

　
　
臣「Aちょっとこっち」
　
「はい…？」


　
甘い罠。



「！！臣さん！？」

岩「ちょ、なにナチュラルにハグしてるんですか！？」
　
　
Aを後ろから抱き締めた臣は
唖然とする二人を見て、ニヤリと笑う。


　
臣「コイツ、俺のぬいぐるみらしいから」


「！！ちょ、ちがっ！！」


岩「いやいや、意味わかんないですから！」
　




昨日何があったかはわからないけど
何かは、あったらしい。



　
隆「やっぱり…ハマってんじゃん、臣」

　
呟く隆二に笑い返す臣の反応は
肯定を意味するのか。

　


臣「そういえば直人さんは？」


隆「なんかまた本社に呼ばれたって」
　
　
臣「最近多いな」
　
　
岩「もしかして…」



　
三人の頭を駆け巡るのはひとつの仮説。
　
　
　
　
ここの所長が、もしかしたら変わるかもしれないこと。

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