LOvE PANiC 4

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「ふぁー！間に合った！！」

隆「あーーマジ乗り遅れるかと思った！」
　
「隆二さんがお好み焼きも食べるって言うから！」
　
隆「でもさ、めっちゃ美味しくなかった！？」
　
「……美味しかったですけど」



大阪にて。

たこ焼きを食べて帰るはずだった隆二さんと私は

通り道にある目についた店という店に入り
買い食いし

　

お好み焼きのいい匂いに誘われた隆二さんにつられて
ついお好み焼きも食べてしまい



気付けば

余裕をもって買ってあったはずの新幹線の発車まであと少し。

何とか間に合ったもののヘトヘトだ。

座り込むとドッと疲れが出てくる気がする。
　

　
　
「おなかいっぱいです。隆二さんよく平気ですね」
　
隆「ん？そう？俺全然余裕だけど」
　

　
全部食べきれない私の分のお好み焼きも食べたはずの隆二さんは
涼しい顔で私の横に座っている。




信じられない。

私は胃がはち切れそうなくらい苦しいのに。

　

隆「楽しかったね！」

「仕事の時間より長かったですよね。」
　

何だか目一杯満喫してしまった気がする。



　
隆「あ、怒ってる怒ってる」



携帯を見て隆二さんが笑う。
何事かとそちらを見れば見せられる画面には


私の写真と



『ずるい！うらやましい！』

『俺もたこ焼きふーふーしたい(＃｀皿´)』
　

　
という岩田の反応。



「って！隆二さん何勝手に私の写真流出させてんですかっ」

　
隆「あはは、ごめんね？
でも岩ちゃんと臣しか見てないし」

　
そういう問題じゃありませんから！




隆「あ、直人さんも見てるかもねー？」

「え！直人さんも！？」
　


焦る私を見て、隆二さんがニヤリと笑う。
　

　
隆「…気にしないんじゃなかった？」

「…それとこれは、別、です。。」

　
意地悪だ、隆二さん。
　

　


隆「さ、着くまでまだ長いから」
　
　
隆二さんはそう言って腕を組むと目を閉じて


隆「おやすみ」
　

私にもたれかかる。


　
　
「隆二さん！？」
　


閉じられた目は開くことはなくて
少し経てば聞こえてくる寝息。
　
　
肩にかかるささやかな重みに意識を向ければ途端にドキドキしてくる。
　
　
気を許してくれているような隆二さんの私の扱いは
勿論、嫌ではなくて

やっぱり居心地の良さもあって。

　

今なら、嬉しいドキドキも
苦しいドキドキも全部忘れていられる。


止まり木のような隆二さんの

子どもみたいな寝顔を見て
私もゆっくりと目を閉じた。
　

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