6 U ページ6
ﾕｷ「あぁ！臣さんが！！
ちょっと先輩、臣さんどうしたんですかね！？
これ、アメリカのせいですかね！？」
取り巻きの女の子に口説きモード。
ユキちゃんのテンション急上昇。
ユキちゃん、多分その声聞こえてるからね？
「ユキちゃんは知らないだろうけど
もともと広臣ってあんなんだから」
会社では出してなかったけど
もともと広臣は女の子好きだし要するにチャラい。
女関係の修羅場は親友のときに散々見たし
巻き込まれたのも一度や二度ではないから
今更なんだけど。
また"チャラ臣"が復活したということは
"前の恋愛"を清算出来たってこと？
また私の中に
持つ資格のない感情が生まれる。
ﾕｷ「あーぁ、もうあのコ完全に臣さんに落ちましたね。
目がハートになってる」
そっちを見る気にはなれなかった。
他の女の子と仲良くしても気にならないなんて
嘘だ。
ﾕｷ「でもやっぱり違うんだよなぁ」
ユキちゃんが呟く。
ﾕｷ「やっぱり、臣さんには先輩なんですよねぇ。
いまそんなこと言われても困るかもしれないですけど」
それは、素直に嬉しいと思ったのは、内緒だ。
臣「A、あっちで飲も」
気付けば広臣が傍へやってきていた。
登坂ハーレムがこちらの様子を伺っている。
「オープンテラス？
やだ、寒いじゃん……」
酒醒ましに行きたいってこと？
でも今日私はユキちゃんの隣を離れるつもりは…
ﾕｷ「いってらっしゃい、先輩！
さ、臣さん、どーぞどーぞ、！！」
臣「ん、ありがと」
「え！？ユキちゃん？？」
"報告楽しみにしてます！"と小声で話すユキちゃん。
そうだった。
…この子いま、不倫のドロドロ系ドラマにハマってるって言ってたわ。
オープンテラスへ連れて行かれる私。
二人きりなんて
何百回も経験してきたのに
少し緊張してしまうのは
久しぶりだから、だろうか？
臣「疲れた……」
テラスの柵にもたれかかる広臣。
昔良く見た光景に少しだけ緊張が和らぐ。
「広臣、皆に優しくしようとするから疲れるんだよ？」
思わずクスッと笑うと広臣も笑みを返す。
臣「Aは避難所だったよな、昔から」
昔ばなしを出されると、自然と当時のことを思い出す。
臣「ただいま、A」
あぁ、そんな風に笑わないで
心の武装が
溶けてしまいそうになるから。
誰か、この勝手に鳴り始める心臓を制御して。
完全に堕ちてしまう前に。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1318人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「登坂広臣」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mikikomikiko042(プロフ) - 感情移入してしまい 泣けます 物語を読んでつくづく恋愛に正しいも正しくないもないのかもなと思いました。好きな気持ちは罪ですねー私は剛典が知っててクリスマスイブ自由にしたのに怖いよりもそーゆー選択もあるのかなと。 (2017年9月24日 0時) (
レス) id: bafd6d7784 (このIDを非表示/違反報告)
Ayaka(プロフ) - 私もお話書かせて頂いてるのですがNEEさんの作品は私がお話書き始める前に読ませて頂いてました！久しぶりに読んだのですがやっぱり素敵なお話でいい刺激受けました＼(^^)／ありがとうございます！ (2017年8月11日 12時) (レス) id: af7111a19c (このIDを非表示/違反報告)
BABY.(プロフ) - NEEさんのお話は前から読まさせて頂いてるんですが、本当に感情移入しやすいので、物語で泣いたのは本当に初めてでした。臣と岩ちゃんのキャラ本当に大好きでした。感動するお話をありがとうございました！！！これからもNEEさん、応援してます ♪ (2016年8月14日 1時) (レス) id: 9ddc573c34 (このIDを非表示/違反報告)
NR - ズット読ませてもらってました！！名前変えたので覚えてもらえてないとは思いますが…すごく主人公ちゃんの気持ちがわかります！ダメなのわかってるのに目で追ってしまうー私も経験済みでした。見てない、気にしてないふりしなかまらガッツリ気になってるー止められませ (2016年8月1日 1時) (レス) id: 6fe09feffd (このIDを非表示/違反報告)
NEE(プロフ) - maman727さん» こちらもコメントありがとうございます！不倫だめなんですけど、わかってるんですけどねぇ。。確かに岩ちゃん離婚はしなさそうですね！ホラーですしね(笑) (2016年3月3日 9時) (レス) id: 7b2f44dc73 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：NEE
| 作成日時：2015年12月4日 0時
