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「登坂さーん♡」
「昇進おめでとうございます！」
「ニューヨークはどうでしたか？」
歓迎会。
ありがたいことに
開始早々女子社員に囲まれてハーレム状態の俺。
今流行りらしい、肉バル。
席なんてないようなバルスタイルだからか
結局ただの派手な飲み会だ。
まぁうちの会社の風習ではあるけど。
『登坂さん、ニューヨークで彼女いましたか？』
臣「仕事忙しくてそんな暇なかったよ」
『えぇー？でもモテてそうですー』
わりとご明察。
彼女はいねぇけど
ステディなガールフレンドなら何人かいた。
国籍問わずで。
『でも登坂さんがフリーで独身なんて信じられないです！
忘れられない人でもいるんですか？』
新入社員か？
一番年若い女の子がそう言うと
昔からこの部にいる女子社員は気まずそうな顔をする。
事情を知ってる子達だ。
俺と、Aの。
臣「さぁ、どうだろうな」
そのとおりだよ。
どんなきれいな女と飲んでも、寝ても
ずっと見えない何かが
心に引っ掛かっていて
それを自覚したのは
帰国して
Aの顔を見たとき。
吹っ切れたつもりが
俺の心にずっと
Aが棲んでいたらしい。
ﾕｷ「ほらー先輩！臣さんとこ行きましょうよ！」
少し向こうで
二人が押し問答しているのがわかる。
相変わらず声がデカイんだよ、ユキちゃん。
A、俺のことを微妙に避けてる気がする。
俺の想いに気付いて困っているのか
或いは、俺と同じ気持ちでの戸惑いか。
…試してみるか？
『登坂さん、じゃなくて登坂課長！
あの、今は好きな人は…』
話しかけてくる取り巻きの女の子のひとり。
清楚系美女のその子を見つめてやると
頬を赤く染めて焦った顔をする。
臣「…臣、でいーよ？」
きゃーっと騒いだのはその子ではなく
取り巻きだ。
臣「臣課長の方が言いやすいだろ？」
『は、…はい…』
頭を撫でてやると小さく身をすくめてテレるその子と
騒がしくなる外野。
ふと、向こうにいるAと目が合った。
怒る？悲しむ？呆れる？
そのどれとも確認出来ないままに
Aはあちらを向いてしまった。
何だよ本当に興味ないってかんじか？
まぁ、こんなことで気を引こうとしてる俺も
大概、ガキくさいけど。
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mikikomikiko042(プロフ) - 感情移入してしまい 泣けます 物語を読んでつくづく恋愛に正しいも正しくないもないのかもなと思いました。好きな気持ちは罪ですねー私は剛典が知っててクリスマスイブ自由にしたのに怖いよりもそーゆー選択もあるのかなと。 (2017年9月24日 0時) (
レス) id: bafd6d7784 (このIDを非表示/違反報告)
Ayaka(プロフ) - 私もお話書かせて頂いてるのですがNEEさんの作品は私がお話書き始める前に読ませて頂いてました！久しぶりに読んだのですがやっぱり素敵なお話でいい刺激受けました＼(^^)／ありがとうございます！ (2017年8月11日 12時) (レス) id: af7111a19c (このIDを非表示/違反報告)
BABY.(プロフ) - NEEさんのお話は前から読まさせて頂いてるんですが、本当に感情移入しやすいので、物語で泣いたのは本当に初めてでした。臣と岩ちゃんのキャラ本当に大好きでした。感動するお話をありがとうございました！！！これからもNEEさん、応援してます ♪ (2016年8月14日 1時) (レス) id: 9ddc573c34 (このIDを非表示/違反報告)
NR - ズット読ませてもらってました！！名前変えたので覚えてもらえてないとは思いますが…すごく主人公ちゃんの気持ちがわかります！ダメなのわかってるのに目で追ってしまうー私も経験済みでした。見てない、気にしてないふりしなかまらガッツリ気になってるー止められませ (2016年8月1日 1時) (レス) id: 6fe09feffd (このIDを非表示/違反報告)
NEE(プロフ) - maman727さん» こちらもコメントありがとうございます！不倫だめなんですけど、わかってるんですけどねぇ。。確かに岩ちゃん離婚はしなさそうですね！ホラーですしね(笑) (2016年3月3日 9時) (レス) id: 7b2f44dc73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：NEE
| 作成日時：2015年12月4日 0時
