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�蟯篥沈住� 取締役御披露目パーティー
マジかよ。
頭を抱えたい衝動にかられる。
社長からの命で
うちの役員のほか、
俺も参加することが課せられた。
現岩田社長との折衝窓口は
取引開始以来変わらず俺だし
それから、Aの上司だからということも
理由らしい。
新・取締役。
すなわちAの旦那。
恐らくAはその妻としてそれに参加するのだろう
そこに俺が客として出向くなんて
何という罰ゲームだろう。
数日前にAと過ごした、あの夜を思い出す。
あの短い時間の中で
少なくともあのときだけは
Aは俺のものだった。
不毛な恋だと、誰もが笑うだろうけれど
俺にとっては、
たまたま愛した女に
たまたまタイミング悪く旦那がいるだけで
それが許されないことだとわかっていても
Aを諦めることは出来ないんだ。
それでも。
わかっていても
それを目の当たりにする機会に
敢えて居合わせたいとは思わない。
憂鬱だ。
糸「臣課長…どうかなさいましたか？」
オフィスで招待状と睨みあっているところに
糸崎がコーヒーを持ってきてくれていた。
臣「…俺そんなにどうかしたような顔してた？」
糸「はい、かなり…」
少し遠慮がちに糸崎が答える。
だろうな。
俺がこれから目の当たりにする現実は
恐らく今の俺に
これ以上ないくらいの苦痛を与えるだろうから。
糸「また、私で良ければ何でもしますから」
小声でそう囁く糸崎の頬は、赤い。
押し付けがましくない健気な気持ちは
俺は素直に嬉しくて
「ありがとな」と糸崎の肩を軽く叩いた。
嬉しそうにはにかむ姿に
俺は彼女に自分自身を投影する。
気持ちを弄んでるわけではない。
想いの止められない相手の一番じゃなくても
それでも傍にいて自分を見てくれればそれでいいと
そんな不毛な気持ちは俺も同じで
理解できるから。
今だけでもいい。
自分だけ見てくれる時間があれば、それで。
本当、救えないよな。
とにかく、このパーティーには行くしかない。
目の前に繰り広げられる当たり前の風景に
俺は一人で胸を痛めることになるだろう、
それでも
甘んじて、その痛みは
受け入れる覚悟はしていくから。
一度でいいから
俺にだけわかるように
笑いかけて。
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mikikomikiko042(プロフ) - 感情移入してしまい 泣けます 物語を読んでつくづく恋愛に正しいも正しくないもないのかもなと思いました。好きな気持ちは罪ですねー私は剛典が知っててクリスマスイブ自由にしたのに怖いよりもそーゆー選択もあるのかなと。 (2017年9月24日 0時) (
レス) id: bafd6d7784 (このIDを非表示/違反報告)
Ayaka(プロフ) - 私もお話書かせて頂いてるのですがNEEさんの作品は私がお話書き始める前に読ませて頂いてました！久しぶりに読んだのですがやっぱり素敵なお話でいい刺激受けました＼(^^)／ありがとうございます！ (2017年8月11日 12時) (レス) id: af7111a19c (このIDを非表示/違反報告)
BABY.(プロフ) - NEEさんのお話は前から読まさせて頂いてるんですが、本当に感情移入しやすいので、物語で泣いたのは本当に初めてでした。臣と岩ちゃんのキャラ本当に大好きでした。感動するお話をありがとうございました！！！これからもNEEさん、応援してます ♪ (2016年8月14日 1時) (レス) id: 9ddc573c34 (このIDを非表示/違反報告)
NR - ズット読ませてもらってました！！名前変えたので覚えてもらえてないとは思いますが…すごく主人公ちゃんの気持ちがわかります！ダメなのわかってるのに目で追ってしまうー私も経験済みでした。見てない、気にしてないふりしなかまらガッツリ気になってるー止められませ (2016年8月1日 1時) (レス) id: 6fe09feffd (このIDを非表示/違反報告)
NEE(プロフ) - maman727さん» こちらもコメントありがとうございます！不倫だめなんですけど、わかってるんですけどねぇ。。確かに岩ちゃん離婚はしなさそうですね！ホラーですしね(笑) (2016年3月3日 9時) (レス) id: 7b2f44dc73 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：NEE
| 作成日時：2015年12月4日 0時
