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シルク「俺らも行くか！」
モトキ「おう」
そして俺とモトキ、ザカオとダーマ四人で庭に出てくる。
ドン「うへっ。ノーマンが鬼だ」
いつの間にか鬼がノーマンに決まっている。
うわ、ノーマン鬼は手強いな…。
エマ「レイは？」
レイ「パス」
エマ「ちぇ、たまには混ざればいいのに」
鬼がノーマンに決まり、他の兄弟対達も次第に集まって来た。
さ、俺も逃げますか。
ノーマン「OK 数えるよ」
「いーち」
「にーい」
ノーマンが数えだしたと同時に、皆は散り散りに散って行く。
「３」
「４」
シルク「モトキ行くぞ！」
モトキ「あいよ！」
ダーマ「ザカオ！俺ら向こう行くぞ！」
ザカオ「おうよ！」
「５」
「６」
「７」
「８」
「９」
「10」
ノーマン「ほぼ森に散ったな」
木登り
かくれんぼ
鬼ごっこ
俺らが小さい頃からこの森で遊んだ。
穴のある木。
その先の死角になる岩。
ハウスを囲む四方の森は、勝手知ったる俺達ハウスの子供たちの「庭」だ。
ハウスの敷地はまぁまぁ広い。
けど近付いてならない場所が二つある。
外へと通じる「門」と
森の先にある「柵」の向こう。
俺は今、柵の手前に居る。
シルク「………」
理由は、そんな重要じゃなかった。
ハウスにいる限り守るべき規則。
“俺達は「外」へ出てはならない”……。
だから俺も、まだ「外」に出た事がない。
だけど、「門」にだけは一度だけ、内緒で行ったことがある。
俺とマサイ、ダーマ、ンダホ、モトキ、ザカオの何時もの六人で。勿論カルアはいなかった。
普段は閉じられていて
誰もいない。
廃墟みたい。
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作者名：モンエナ子 | 作成日時：2022年9月5日 2時
