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ナット「やっぱ違ぇよな、あの４人は」
ギルダ「あのレベルが一度に４人…しかもフルスコアが９人。ハウス史上初だって」
ナット「あ〜〜そりゃママも喜ぶわ……じまんの子」
そう言う声が俺らより少し遠い所から聞こえる。
ナット「勉強も運動も“異様に”とび抜けてるもんな」
ギルダ「そうね」
「中でも断トツの“頭脳”を持つ天才ノーマン」
「その天才と唯一互角に渡り合える“博識”で“知恵者”のレイ」
「抜群の“運動神経”と驚異的“学習能力”で常に他二人を追随するエマ」
「兼ね備えた“運動能力”と恐ろしい程の“洞察力”で人の細かな癖を見抜いているシルク」
ナット「マジ何食ったらああなるんだよ！」
ギルダ「食べてる物は同じよ。きっと私達とは神経系の出来が違うんだわ」
ドン「要するにバケモンなんだよ！ハウスが生んだバケモン！だが常人には常人の戦い方がある！見
てな！」
そう言ったドンが、ナットを抱えて俺らの元に走って来た。
シルク「ん？」
ドン「ノーマンリベンジだ！二回戦やろうぜ！」
ノーマンに詰め寄り、ドンはこう言った。
ドン「次、ノーマン以外全員“鬼”！ってのどうよ！」
ギルダナットフィル(((せこ…！！)))
シルク(せっこ！！！)
レイ「せこっ……」
そんなせこい戦い、ノーマン受けないだろ…！
ノーマン「いいよ。捕まらないから」
受けるんかい！！
ドン「言ったな〜？後悔すんなよ？最後絶対捕まえようぜ！コニー！」
コニー「うん！」
……あ、そっか……。
エマ「コニーもいよいよ今日で最後かぁ…」
ノーマン「また僕ら先越をされちゃったね」
そうだ。
ここでの暮らしは永遠じゃない。
12歳になるまでには皆里親を手配され巣立っていく。
それもまた…ハウスの決まりだ。
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作者名：モンエナ子 | 作成日時：2022年9月5日 2時
