10 仲直り ページ11
意識を失いかけ、体に力が入らなくなった途端に息が吸えるようになる。一瞬だったが、死んだお婆ちゃんとお爺ちゃんが見えた気がした。
『ゴホッゴホッ』
チ「大丈夫A⁉本当にごめんね‼」
咳き込みながらも目を開けると、ナイトメアチカが申し訳なさそうに私を見下ろしている。
フレッド「もう‼だから言っただろ!苦しそうだから離してあげてって。」
チ「てっきり嘘かと...」
フレッド「そんなに僕、信用なかったの⁉」
チ「はい...だって男って嫉妬するとなんだって嘘つくんですもん!」
フレッド「だから嫉妬してない‼」
チ「してましたー!」
『二人とも喧嘩はやめて‼』
なんとか息を整え、いがみ合う二人の間に入る。
『なんで喧嘩してるかは知らないけど、喧嘩はやめて!お姉ちゃんが言ってた。喧嘩はお互いに心をケガさせるからやめた方がいいって!ケガさせちゃダメだよ!』
大きな声でそう叫ぶ。二人の手をとり、言葉を続ける。
『だから二人とも!仲直り!』
フレッド/チ(か、かわいい〜〜///)
チ「そうね///仲直りしないとよね。分かったわ。」
ナイトメアチカがフレッドベアの方を向く。
チ「私の勘違いでした。本っ当に!ごめんなさい‼」
フレッド「いや、僕も悪かったよ。ごめん。」
『仲直り〜』
二人が仲直りしてくれたことを喜び、笑顔で飛び跳ね続ける。
『仲直り〜仲直り〜』
フレッド/チ(天使がいる〜///かわいい〜///)
チ「ねぇ、A。お詫びとして私特製のカップケーキをあげたいんだけど...良い?」
『かっぷけーき?何それ?』
チ「え⁉」
フレッド「あぁ、そういえば食べたことなかったよね。カップケーキは、コップみたいなやつに一口で食べれるくらいの大きさをしたケーキが入ってるやつだよ。」
『へぇ〜食べてみたい!』
チ「そうと言われたら作るしかないわね。待ってて、作ってもってくるわ。」
『うん!フレッドベアの分もね。」
チ「優しいのね。えぇ、もちろんよ。またあとでね〜。」
『うん!あとでね!』
そう言い残してナイトメアチカは暗闇の中へと消えていった。
フレッド「良かったねA。」
『うん!友達増えたよ!』
ーキキ〜
先程確認した時には何もなかったクローゼットの扉が動き、疑問を抱く。
『もしかしてフレドルズの誰かかな?』
フレッド「さぁ?」
駆け足でクローゼットの所へ向かう。恐怖心も特に感じず扉を開く。
『っ‼』
そこには赤い狐がいて、姿をみた途端私は意識を手放した。
11 フレディside ショート→←09 フレッドside 窒息
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まる - 作品を作る前にルールをしっかりご確認下さい。オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2018年9月26日 11時) (レス) id: aa52c6c5b0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:剣狐 | 作成日時:2018年9月7日 23時