259時間目 ページ10
Aside
全身に温もりを感じる。
………誰かの腕の中だろうか。
何やら歓声も聞こえる。
……だんだんと
不思議な感覚になってきた。
例えるなら、水中にいて
少しずつ水面に近づいていくような感覚。
？「………A」
聞き覚えのある声が、私を呼ぶ。
聞いていて安心する声だった。
声の主が知りたくて
……薄々分かってはいたけれど
私はゆっくりと目を開けた。
.
「………んっ」
それほど明るくもない場所なのに
眩しく感じる。
赤羽「……A！
やっと目覚ました…。」
私を抱きしめていたのは
見覚えのある赤髪だった。
安心したようなその顔を見て
気絶していたことを思い出した。
でも、なにか他に大事なことを
忘れているような気がした。
私は必死に倒れる前の記憶を辿る。
「…………！！
渚は？！」
そうだ、思い出した。
私は鷹岡に突き落とされて
それをカルマが受け止めてくれて
そのあと…………キス、されて
気絶したんだ。
焦る私に、カルマは落ち着いた様子で笑った。
赤羽「勝ったよ」
「………………え？」
ほら、とカルマが指さす方向を見てみると
渚の足元に鷹岡が倒れていた。
渚はみんなに囲まれていて
その真ん中で笑みを浮かべていた。
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るびー(プロフ) - Cocoさん» 返信が遅くなり大変申し訳ありません。ご指摘ありがとうございます！！ (2020年1月7日 13時) (
レス) id: 1be613beca (このIDを非表示/違反報告)
Coco - 261話でスモッグの薬の説明のところで、[思いをふる]ではなく、[猛威を振るう]だと思います！ (2019年1月5日 9時) (レス) id: 514fef56d1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るびー | 作成日時：2016年5月29日 0時
