254時間目 ページ5
カルマside
普段の様子からは想像もできないほど
怒りに満ち、我を失ったAは
ゆっくりと歩き出し
渚くんの足元のナイフを拾い上げた。
A「…………殺してあげる。」
………ゾクッと
仲間である俺達も背筋が凍るほどの
恐ろしい笑みでそう言った。
全身から放たれる殺意に、鷹岡も一瞬怯む。
だが、すぐにその口角を上げた。
鷹岡「………ははははははっっ!!!
その意気だ……。
殺しにきなさぁーい!」
その言葉が終わる寸前の隙を見逃さず
Aはダッと走り出し
鷹岡の腹部に蹴りを食らわせた。
あまりに素早い動きに、誰もが驚く。
それは鷹岡も同じで、避けきれずに
Aの強烈な蹴りをモロに受けた。
だが、パワーの差は圧倒的だ。
鷹岡「…………お前…!!」
蹴りを食らったにも関わらず、倒れない鷹岡。
今度は鷹岡がAに殴りかかる。
Aはそれを容易くかわし
殴ろうとした鷹岡の腕を掴んで
その勢いのまま転ばせた。
そして地面に倒れた鷹岡に馬乗りし
喉にナイフを突きつける。
この状況には、さすがの鷹岡も焦り出した。
………あの鷹岡が、押されている。
その事実に、みんなは驚く。
殺せんせー「………いけない。
Aさんを止めないければ……」
その殺せんせーの言葉で、ハッとする。
……そうだ。
Aが今しようとしていることは
鷹岡よりも卑劣な犯罪だ。
だが俺が動くよりも早く
ヘリポートに向けて何かが投げ込まれた。
A「…………っ?!」
黒光りするスタンガンが
Aの背中に命中した。
176人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るびー(プロフ) - Cocoさん» 返信が遅くなり大変申し訳ありません。ご指摘ありがとうございます!! (2020年1月7日 13時) (レス) id: 1be613beca (このIDを非表示/違反報告)
Coco - 261話でスモッグの薬の説明のところで、[思いをふる]ではなく、[猛威を振るう]だと思います! (2019年1月5日 9時) (レス) id: 514fef56d1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:るびー | 作成日時:2016年5月29日 0時