272時間目 ページ23
カルマside
俺に抱えられてからも、暴れ続けるA。
……いい加減諦めればいいのに。
そう思いながら、みんなのもとへと運ぶ。
すると、Aも疲れたのか
大人しくなった。
チラッと顔を覗いてみると
規則正しい寝息を立てて寝ている。
その無防備な姿に、一瞬体がムラっとするのを
理性を保って耐える。
誘惑と戦いながらも
何とかAの部屋へとついた。
………が、一つ問題が発生。
「………ドア、開けれない。」
俺はAを抱えているので
両手がふさがっている。
気持ちよさそうに寝ているAを
起こすのも気が引ける。
それに、男子が女子の部屋を
無断で開けていいものなのか。
この部屋にはAだけじゃなく
茅野ちゃんや中村もいるのに。
なす術なくして
一人でドアの前で立ち尽くしていると
前原「………カルマ？
何やってんだ、そんなとこで…。」
不思議そうに首をかしげた前原がやってきた。
まだウイルスが活性を失っていないので
熱で苦しそうだ。
赤羽「あぁ…前原。
熱でしんどそうなとこ悪いんだけどさ
このドア開けてくんない？」
Aが寝ちゃってさ、と付け足して言う。
フラフラな前原に頼むのは
申し訳ないけど…今はその方法しかない。
前原「……いいぜ、それくらい。」
前原は少し笑って、引き受けてくれた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 176人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るびー(プロフ) - Cocoさん» 返信が遅くなり大変申し訳ありません。ご指摘ありがとうございます！！ (2020年1月7日 13時) (
レス) id: 1be613beca (このIDを非表示/違反報告)
Coco - 261話でスモッグの薬の説明のところで、[思いをふる]ではなく、[猛威を振るう]だと思います！ (2019年1月5日 9時) (レス) id: 514fef56d1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：るびー | 作成日時：2016年5月29日 0時
