269時間目 ページ20
Aside
長いキスのあと
そっと唇を離したカルマは私を見つめた。
赤羽「…………俺、もう分からない。
どうしたらAを救えるのか…」
今にも泣きそうな顔で、そう言った。
大切な人にそんな顔をさせてしまっている自分が情けなくて
私はそっとカルマを抱きしめた。
「…………私は
カルマがいてくれれば、それでいいんだよ。」
不思議とすんなり言葉が出てきて
ちゃんと伝えることができた。
私の言葉に、カルマは驚いているだろう。
そのくらいは、顔を見なくてもすぐに分かる。
…………何年も傍で見てきたから。
好きな人のことになると
どんなに些細なことでも分かる。
それはやっぱり、愛の力なんだろうか。
赤羽「…………じゃあずっと傍にいる。」
そう言って、もう一度キスをした。
赤羽「離してって言っても、離さないから。」
カルマのその言葉が、何よりも嬉しかった。
「…………うん、そうしてよ。」
これ以外、返す言葉なんてない。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 176人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るびー(プロフ) - Cocoさん» 返信が遅くなり大変申し訳ありません。ご指摘ありがとうございます！！ (2020年1月7日 13時) (
レス) id: 1be613beca (このIDを非表示/違反報告)
Coco - 261話でスモッグの薬の説明のところで、[思いをふる]ではなく、[猛威を振るう]だと思います！ (2019年1月5日 9時) (レス) id: 514fef56d1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：るびー | 作成日時：2016年5月29日 0時
