296時間目 ページ47
カルマside
ぞわっと、原因不明の寒気がする。
でも今の俺には
そんなことを気にする余裕などなかった。
.
………Aが行方不明になった。
今日は10月17日。
そして俺達がビッチ先生への花束を
買いに行ったのが10月14日。
花屋を手伝うと言ったAと別れた日から
3日が経っている。
……………あれっきり
Aの姿を見た者はいない。
俺は、ひどく後悔していた。
………どうしてあの時
俺も一緒に残らなかったのか。
そんな思いで埋め尽くされて
食事もまともに喉を通らない。
ただ、Aを捜し続けるだけの毎日。
それ以外は何もする気になれない。
そしてそれは、俺だけではなかった。
Ｅ組の光のような存在だったAが
突然いなくなり
クラス全体が暗い雰囲気に包まれている。
交わす会話は、用件のみ。
あとはただ静かに、席に座って過ごす。
そんな日が続いている。
……これじゃあ
殺せんせーが来る前のＥ組と同じだ。
…………Aがいないだけで
こんなにダメになってしまうなんて。
Aの存在が、俺達にとって
こんなにも大切だったなんて。
全員が、今まで気が付かなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 177人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るびー(プロフ) - Cocoさん» 返信が遅くなり大変申し訳ありません。ご指摘ありがとうございます！！ (2020年1月7日 13時) (
レス) id: 1be613beca (このIDを非表示/違反報告)
Coco - 261話でスモッグの薬の説明のところで、[思いをふる]ではなく、[猛威を振るう]だと思います！ (2019年1月5日 9時) (レス) id: 514fef56d1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：るびー | 作成日時：2016年5月29日 0時
