弐佰弐 ページ12
伏黒side
アクセサリーの類には
興味がなさそうなAが
店を出てからずっと
大事そうに持っている
高そうな袋の中身も
心なしか、いつもより少し
上機嫌な理由も
結局、訊くことができないまま
高専に戻ってきてしまった。
A「今日はありがとう。
ご飯美味しかったね。」
でも、そう言って微笑む
Aの顔を見ていると
俺との時間を、少しくらいは
楽しんでくれたのかと
自惚れることができる。
本当に、夢みたいな一日だった。
他愛のない話ばかりだったが
Aのことをもっと深く
知ることができたし
Aにも、俺のことを
知ってもらえたと思う。
協力してくれた釘崎と虎杖には
感謝しないとな。
「あぁ…そうだな。
こちらこそ。」
だが、また行こう、という
未来の約束を取り付けるための言葉が
喉から出そうで、出てこない。
肝心なことはいつも
言えずに終わる。
それは今日も、例外じゃない。
五条「あれ?A〜。
どうしたのそのカッコ、可愛いね。」
…あぁやっぱり、
そろそろ現れる頃だと思ってたよ。
まぁ、デートを
妨害されなかっただけでも
マシな方か。
五条「さ、一緒に部屋戻ろ。」
A「え?ちょ…っ」
強引にAの手を引いて
俺の元から攫って行こうとする先生。
付き合ってもないくせに
まるで自分の所有物みたいに
扱うその態度に、イラっとした。
「………仮にも教師が、
そこまで生徒のプライベートに
干渉するのはどうなんですか?」
その言葉で、空気が一瞬にして
ピリッとする。
それを分かっていても
言わずにはいられなかった。
229人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
るびー(プロフ) - ななさん» コメントありがとうございます!あまりに嬉しすぎるお言葉にニヤけが止まりません!(笑) 私もこの主人公ちゃんの設定はかなり気に入っているので、そう言っていただけて本当に嬉しいです(^^♪ これからもどうぞよろしくお願いします! (5月13日 23時) (レス) id: 8dcf54ba73 (このIDを非表示/違反報告)
なな - ある日たまたまこの小説を見かけたのですが、一気に1から5まで読みました!!笑 とっっても設定含めて靡かない主人公ちゃんがたまらないです!!!早くこの小説の魅力にみなさん気づいてー!笑 (5月13日 22時) (レス) @page47 id: a1bc02f32a (このIDを非表示/違反報告)
るびー(プロフ) - にこちさん» コメントありがとうございます!まさかのリピートですか!!嬉しすぎます(;_;)楽しんでいただけるよう、これからも頑張りますので、どうぞよろしくお願いします(*^^*) (4月8日 23時) (レス) id: 8dcf54ba73 (このIDを非表示/違反報告)
にこち(プロフ) - 久しぶりに1話から読み直しました!!続編移行おつかれ様です&おめでとうございます🫶🏻これからも愛読します🥰🥰 (4月8日 22時) (レス) @page1 id: 7ce575ffce (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:るびー | 作成日時:2024年4月8日 13時