佰玖拾壱+お知らせ ページ50
Aside
あぁ…まただ。
また、分からない。
悟が、息をする隙すら与えないほど激しく
私に伝えようとしている感情が何なのか。
時には太陽よりも熱く
時には氷よりも冷酷な恐ろしさを秘めた
その心情。
半分呪いの私に対する
憐憫でもなければ
純粋な親切心でもない。
もっと複雑で、広義で
簡単には推し量ることができないものだ。
仮に、それを頭では
理解できるようになったとしても
心で受け入れることは
難しいのかもしれない。
そう思うと、知りたいようで
知るのが少し怖いのも事実だ。
…でも、もう私は
悟から逃げないと決めた。
十一年前のあの日からずっと
私の淀んだ世界に
臆することなく踏み込んで
手を差し伸べ続けてくれた悟と
今度こそ向き合うと決めた。
……それが
悟にとって
たった一人の親友である傑を
永遠に奪ってしまった私の
せめてもの罪滅ぼしだ。
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続編のお知らせです。
いつも閲読いただき
本当にありがとうございます。
愛を知らない夢主ちゃんが
果たして五条の愛に気付く日は来るのか…。
続編では、そのあたりも含め
作品を楽しんでいただけると嬉しいです。
それでは、これからもどうぞ
よろしくお願いいたします。
るびー
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作者名:るびー | 作成日時:2024年2月15日 9時