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772時間目 ページ10
Aside
そしてすぐに、その心の否定は正しかったと
証明される出来事が起こった。
烏間「街中にも山中にも、すでに精鋭部隊が配備済みだ。
もう君たちが付け入る隙はない。…諦めるんだ。」
潮田「嫌です！
殺せんせーと話してないことがたくさんある！
やりたいこともたくさんある！
だからお願いです！行かせて…」
それは一瞬だった。
誰よりも強く抗議していた渚が
烏間先生によって地面に倒された。
彼が訓練以外で生徒に手を出したのは
これが初めてだった。
思わず渚に駆け寄ろうとした脚は
烏間先生を見て動きを止める。
渚の胸ぐらを掴む手の震えと
辛さで歪んだ表情を、私は見逃さなかった。
烏間「行かせることはできない…！これは国の方針だ。
いいか、よく聞くんだ渚くん。
…俺を困らせるな。」
「…………！」
険しい表情で真っ直ぐに渚を見つめ
烏間先生が言った言葉には、聞き覚えがあった。
―――――――『もしも俺が困れば、
迷わず君らを信頼し、任せるだろうな。』
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作者名：るびー | 作成日時：2023年1月14日 16時
