赤羽業【アカガミのキンパツ女】18 (ページ7)

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Aside

私たちは慌てて外に出る。

そこには、目を疑うような光景が広がっていた。

何台もの戦車が通り、自衛隊のような迷彩服に
銃を持った男たちが険しい表情で立っている。

…私は直感した。

彼らは、私たちの味方ではないと。

そして、これがあの時感じた嫌な予感の正体だと。

…殺せんせーに、会いに行かなきゃ。

そんな考えが私の頭を埋めつくした途端
カルマが私の手を強く握る。

…行かせない。
カルマの瞳がそう言っている。

本当に私のことは、
なんでも全部お見通しのようだ。

『…今日まで発表が控えられていたこの生物…

いや、怪物と申しましょうかは、あろうことか、
全世界を相手に我が国の中学生を人質にし、
教師になりすまして潜伏しておりました。

あまりにも…』

大きなビジョンの画面の奥で
淡々と語るスーツの男。

…彼は一体、誰の話をしているんだ。

そう思ってしまうほど
殺せんせーはまるで凶悪犯罪者のように
印象操作されていた。

これまでの戸惑いが
怒りによって侵食されようとしていた。

寺坂「おい！立ち入り禁止ってどういうことだよ！」

自衛官「いいから下がって！」

そして辺りを見回してみると
渚やカエデ、寺坂に磯貝くん…

E組のメンバーが集まってきていた。