赤羽業【アカガミのキンパツ女】18 (ページ50)

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カルマside

二人の、互いを守り、互いに守られる戦い方に
俺たちは目も心も奪われる。

最も無防備で、最も危険な背中を預けるには
相手に対する絶対的な信頼が必要だ。

でもAと茅野ちゃんは何の躊躇もなく
背後の敵は相手に任せ、
それぞれ目の前の敵にだけ集中している。

その姿は、まるで18世紀の伝説の女海賊_＿＿＿

アン・ボニーと、メアリー・リードのようだった。

………美しかった。

この一年で、二人のアサシンを結ぶ友情は
二人の超生物をも凌ぐ剣となっていたのだ。

もう、彼女たちの絆に
つけ入る隙はない。

そして音速の域で戦いが繰り広げられる中
茅野ちゃんはついに、死神の背後をとった。

E組で唯一、茅野ちゃんの素顔を知りながら
そのすべてを受け入れ、向き合ってきたAの想いも
一緒に刃に乗せて。

…初めて二代目死神に
一矢報いることができる。

誰もがそう思った時だった。

A「危ない……っ！！」

京子さんと向き合いながらも
ずっと茅野ちゃんを見守っていたAは

死神の、視角からの攻撃に気づき
茅野ちゃんの身体を押した。

そして、それと同時に、Aの華奢な身体は

死神の触手に貫かれた。

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続編のお知らせです。

あっという間にここまできてしまい、自分でも驚いています…。

読んでくださっている皆さまのおかげです。
いつも本当にありがとうございます。

続編でもよろしくお願いいたします。