809時間目 ページ47
Aside
死神の触手をなんとか避けるが
体勢を立て直す前に、次の攻撃が迫る。
そして後方からは、
お母さんの触手の気配も迫っている。
……両方は、避けられない。
そう確信したとき
どこからか死の足音が聞こえた。
……でも、まだ死ぬわけにはいかない。
まだ、死にたくない。
殺せんせー「Aさんっ………！
駄目です！よしなさい…！」
…そんな顔しないでよ、殺せんせー。
私は……殺せんせーに、カルマに
そしてE組のみんなに、証明したいんだ。
みんなが私を暗闇から救い出してくれたから
私は変わることができたんだと。
こんな私でも、この世界で
みんなと一緒に、生きていけるんだと。
死を目の前にして
いろいろな感情や想いが渦巻く中
私は初めて、お母さんの触手を切り裂いた。
そして、もう避けることはできない死神の触手を
なんとか急所を外して受けようと、体勢を整える。
…しかし、死神の触手は
私の身体に触れる直前で、突然方向を変えた。
その理由は、窮地に追い込まれ
極限まで高まった動体視力が教えてくれた。
死神は、対殺せんせー弾を避けるために
方向を変えたのだった。
そして、その発砲地点には
緑色のツインテールが見えた。
茅野「A……っ大丈夫？！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 53人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：るびー | 作成日時：2023年1月14日 16時
