赤羽業【アカガミのキンパツ女】18 (ページ44)

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Aside

殺せんせー「Aさんっ………！！」

私は殺せんせーを庇うように立ち
二代目死神を睨みつける。

殺せんせーを、守りたい。

助けたい。

…たとえ、敵わなくても。

私が、どれだけ殺せんせーに感謝しているか。

それはきっと、思っているだけじゃ伝わらない。

カルマと、危険を冒して宇宙に行ったように

今日、特殊部隊を倒してここに会いに来たように

行動で示さなければ、何も伝わらない。

…だから見ていて、殺せんせー。

この一瞬に、私の一生を懸けるから。

柳沢「…どうしたモルモット。

そのタコのために死ぬつもりか？」

……違う。

私はもう、そんな命の懸け方はしない。

カルマが悲しむようなことは、もうしたくない。

それに、私が死んだところで、殺せんせーは救われない。

だから私は生きて、少しでも殺せんせーが
回復するための時間を稼ぐんだ。

…勝てなくていい、殺せなくていい。

誰かと闘うときは、必ずしも勝つことを目的にしなくていい。

そう教えてくれたのは、殺せんせーだ。