赤羽業【アカガミのキンパツ女】18 (ページ39)

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カルマside

「……っ…！」

…俺たちは薄々、分かっていた。

二代目死神から俺たち生徒への攻撃を
その担任である教師が、どうするのか。

茅野「殺せんせー…！」

黄色い触手がどろっと地面に落ち
その原型を歪めていく。

俺たちが一年かけて破壊しようとしてきた触手は
一秒にも満たない一瞬で壊された。

攻撃は止まることなく
柳沢の合図で幾度となく繰り返される。

そして殺せんせーは、一人なら避けられる攻撃を
俺たちを守るために受け続ける。

その度に、俺たちの暗殺教室での一年が
削られ、壊され、消えていくようだった。

柳沢「不正解だったんだよ。

今夜ここに入ってきたお前たちの選択はな…！」

奴のその言葉は、歪められた思い出の隙間に
嫌になるほどピッタリと嵌(はま)る。

……ずっと、気づいていた。

ずっと、分かっていた。

でも、ずっと目を逸らしてきた。

殺せんせーの、最大の弱点から。