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カルマside
さらに、攻撃は死神と京子さんの
触手だけではなかった。
これまで傍観していた柳沢は、自らの首筋に注射針を刺し
己の意思で触手を取り込んだ。
要所に少しずつ埋め込むことで
人間の機能を維持したまま超人になった奴は
二代目死神と殺せんせーの戦闘に乱入し
対触手生物用の硬化ライトを放つ。
そして、一瞬身体が硬直した殺せんせーは
死神の触手によって、校庭の中央に叩き落とされる。
……このままでは、まずい。
敵に超人が三人もいるこの状況で
俺たちに勝ち目があるとはとても思えない。
でも、バリアから出られない殺せんせーを
置いて逃げるなんてことはしたくない。
……それなら、戦うしかない。
数は俺たちの方が圧倒的に多いんだ。
その利を最大限に活用すれば――――
A「…………カルマ。」
「……っ…？」
あれこれと思考を巡らせていると
Aが不意に俺の手をとった。
その目は、こんな時でも変わらず真っ直ぐで
この上ないほどに美しかった。
A「……私は、お母さんを助ける。
そのために、この力を使う。
……だからカルマ
みんなを、お願い。」
「……！」
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作者名：るびー | 作成日時：2023年1月14日 16時
