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カルマside
柳沢「ふん……反吐が出る。」
Aに駆け寄り
手に負った怪我を手当てしていると
柳沢は木にもたれかかりながら
ゆっくりと立ち上がる。
どうやらAに戦闘の意思がないことが
相当不満らしい。
いつもすべてが自分の思い通りにいくと
勘違いしている奴らしい反応だった。
柳沢「……まぁいい。
お前は結局、死ぬ運命なのだから。」
そしてその言葉を待っていたかのように
京子さんの身体の触手が暴走を始める。
俺たちの後方ではすでに
死神が殺せんせーへの攻撃を開始している。
挟み撃ちにされ、逃げ場を失った俺たちに
容赦なく京子さんの触手が向かってくる。
「Aっ…危ない！」
俺はAに覆い被さるようにして
京子さんから少しでも離れた地面に倒れ込む。
間一髪のところで直撃からは逃れたが
休む暇もなく、今度は死神の攻撃による爆風で
身体が飛ばされそうになる。
流石の殺せんせーも、死神の攻撃を防御するのに必死で
京子さんまで気にかけている余裕はないようだ。
……でも、それも無理はない。
二代目死神の最高瞬間速度は、マッハ40。
殺せんせーの基本性能とは、二倍の差があるのだから。
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作者名：るびー | 作成日時：2023年1月14日 16時
