赤羽業【アカガミのキンパツ女】18 (ページ4)

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Aside

こうして、最初から最後まで大騒ぎしながら
なんとかアルバムの写真撮影を終えた。

たいていは幼稚園、小学校と進み
中学校で三冊目のアルバムを手にするものだが
私にとってはこれが初めてのアルバムだ。

それを殺せんせーに任せるのはやや不安だが
それ以上に完成が楽しみだった。

殺せんせー「…さて、

Aさんは警察官になりたいんでしたね。」

そして私は今、最終進路報告をするために
職員室の椅子に腰かける殺せんせーの前に立っている。

「はい。

…でも、少しだけ変わりました。」

殺した以上の人を救いたい。
その気持ちは変わらない。

私はもう、自分の経験から逃げないと決めたから。

でも、谷川さんに憧れて…
谷川さんを傍で見ていて、分かったことがある。

「…警察官の仕事は、たとえ自分が死んでも

大切な人を、命がけで守ること…
そう思っていました。

…でもそうじゃない。

警察官という仕事は、大切な人と一緒に
同じ世界で生きていくためにあるんだって
やっと分かりました。」

殺せんせーは、暗殺で培ったこの力を
人を救うために使えると教えてくれた。

そして谷川さんは、暗殺で培ったこの力を
自分のために使ってもいいのだと教えてくれた。

二人の恩師の想いに応えられるような…
そんな警察官に、私はなりたい。