赤羽業【アカガミのキンパツ女】18 (ページ28)

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Aside

二体目の人型の正体が、私の母親だと分かり
殺せんせーを含め、クラス全員が驚愕する。

柳沢はそんな私たちを……

いや、私を嘲笑った。

柳沢「はっはっはっはっは……！

どうだ、嬉しいだろう…？

怪物になった母親と再会できた気分はどうだ！」

柳沢の言葉を聞きながら
だんだんと停止していた感覚が戻ってくる。

でも、何を感じて
何を考えればいいのか

分からないくらいに混乱していた。

……お母さんは生きていた。

でも、柳沢に身体を改造され
心を殺されていた。

私が何も知らずに
大事な家族の無事を祈っている間に

お母さんは何度も何度も触手を植え込まれ

痛み、苦しみ、もがいていたのだろうか。

茅野「……っ…酷い…！

こんなの……酷すぎる…っ」

触手が人に与える痛みを
私もカエデも、よく知っている。

お母さんが痛み、苦しみ、叫ぶ姿が脳裏に浮かび
頭が割れるように痛んだ。

行き場を無くした感情が混ざり合って
私の全身を駆け巡る音が聞こえる。

……そして、思い出した。

「……っ…まさか

谷川さんも、あんたが……っ？」

お母さんと同時に姿を消した
憧れの警察官のことを。