787時間目 ページ25
カルマside
殺せんせー「うぅ……中村さん、Aさん、そして皆さん
ありがとうございます……！」
Aと中村の頑張りによって
ここまで形を変えることなく辿り着いたケーキ。
だが今にも殺せんせーの口から落ちる粘液に
崩されそうになっていた。
中村「あぁもうよだれが垂れる！
みんな、とっとと歌っちゃうよ！」
中村の合図により
ケーキには一本の
街灯一つない薄暗い校庭に灯された火は
とても綺麗だった。
俺はAと顔を見合わせ
ケーキ護衛作戦の成功を改めて喜んだ。
そして、殺せんせーへのバースデーソングを
クラス全員から贈る。
殺せんせーはその少ないレパートリーの中でも
一番嬉しそうな表情を浮かべていた。
そんな顔を見るために頑張っていた
Aと中村の努力が報われてよかった。
前原「ほーら、吹き消せ殺せんせー！」
岡島「一本しかねぇんだから、大事にな！」
前原と岡島の掛け声で
殺せんせーは息を吸い込んだ。
そしてそれを、蠟燭に向かって吐き出す。
.
―――――――――ッバァァン……
.
その瞬間、突如後ろから現れた何かに
ケーキは破壊され、その小さな塊が飛び散った。
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作者名：るびー | 作成日時：2023年1月14日 16時
