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781時間目 ページ19
Aside
そしてついに、作戦決行の日がやってきた。
太陽が沈み、闇夜に隠れるように
私たちは向かう。
殺せんせーがいる、あの旧校舎へ。
赤羽「……A。」
民家の屋根から屋根へと移動する中
私の少し前にいたカルマは、その速度を落とした。
真剣に、でもどこか楽しそうに輝く瞳と
視線が交わったとき、カルマは少し笑った。
赤羽「今日は俺がAの目になるから
Aは俺の右腕になって。」
「……！」
要するに、カルマが状況を把握して指示を出すから
私に臨機応変に実行してほしい、ということだろう。
でも正直、私はその言葉の意味よりも
カルマの楽しそうな表情に目を奪われた。
こんなにも生き生きとしたカルマを見るのは
久しぶりかもしれない。
大事な作戦の遂行中でも
私はそれが嬉しかった。
「……しょうがないなぁ。」
そう誤魔化しても、口角はつい上がってしまう。
私の返答を確認し、速度を上げたカルマに合わせ
私もその背中を追いかける。
なんだか、いつもは私の隣を同じペースで
歩いてくれていたカルマが
今は私をリードしてくれているようで、新鮮だった。
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作者名：るびー | 作成日時：2023年1月14日 16時
