赤羽業【アカガミのキンパツ女】18 (ページ13)

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カルマside

A「…ねぇカルマ

山に入ってからのことなんだけど…」

部屋でずっと地図と睨めっこをしていたAが
ちょうど磯貝とのやり取りを終えた俺の元へやってくる。

どうやら山の地形や警備の配置から
侵入ルートを考えていたらしい。

「…あぁ、それなら

もし山の中まで入れたら
そっからは俺に仕切らせてもらうことにしたんだ。」

A「え！？

カルマが率先して前に出るなんて、珍しいね…」

珍しいどころか、初めてかもしれない。

それもこれも全部
目の前にいるAの影響だということを、本人は知らない。

A「でも、そういうことなら…

分かりました、カルマ隊長！」

笑ってビシッと敬礼をするA。

…なんだ、このあまりにも可愛い生き物は。

こんな状況だというのに
ついS心が抑えられなくなる。

俺はAの細い指を厭らしく絡めとって
ゆっくりと距離を縮めていく。

「………ほんとに分かってる？」

A「……えっ……？」

Aは空気の変化を感じ取ったのか
驚いた顔をして少し後退する。

それに合わせて、俺は前進する。

すると、Aはまた少し後退する。

これを何度か繰り返して、Aをソファへと追い詰める。