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Aside
潮田「烏間先生にとっても
僕らはそういう生徒になれたでしょうか。」
烏間「…あぁ。
もしも俺が困れば、迷わず君らを信頼し
任せるだろうな。」
烏間先生が甘えたいと思うような生徒になるには
あと何百年生きても足りないと思っていたが
どうやらそうでもなかったらしい。
少し笑ってそう言う烏間先生の言葉で
心がじんわりと温かくなった。
信頼している人に、同じように信頼してもらえるのは
こんなにも嬉しいのか。
イリーナ「4月から男と女が……
4月から東京……4月から……一日中…」
烏間「っ…！！」
和やかな雰囲気に包まれていたところに
それ以上にフワフワした空気をまとった
イリーナ先生が通り過ぎる。
衣装に着替えて写真撮影、なんて
イリーナ先生が真っ先に飛びつきそうなイベントだ。
それなのに全く姿を見せないので
不思議に思ってはいたけれど…
…どうやら、4月から東京で烏間先生と同居らしい。
これ以上ないほど上の空な姿と、先ほどの呟き
そして烏間先生の表情で、なんとなく察してしまった。
「…烏間先生、おめでとうございます。」
烏間「…………
何のことだ、Aさん…。」
とんでもなく長い沈黙の後
私からあからさまに顔を逸らした。
どうやらこの堅物の苦手科目は
嘘をついて誤魔化すこと、らしい。
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作者名：るびー | 作成日時：2023年1月14日 16時
