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彼女と春を歩く(回想) YC side ページ7
Aと初めて会った春の日。
今でも覚えてる。
その頃は女優のあおいと付き合ってた筈なのに、
“子供が出来たから私、結婚して引退するの”
って突然言われて落ち込んで。
当時はゆっくり感傷に浸るヒマなんてない
くらい忙しくて。
まだまだ日本では知名度の低かった俺たちは
仕事に追われてたけど、あおいのこと、
大事にしてたつもりでしかなかったんだよな。
日本人は嫌いだったし、
言葉も通じないし、
元々人見知りで、
日本も嫌いだったけど、
彼女がそばにいてくれたおかげで、
日本語も覚えたし、頑張れたのに。
そんな傷心の俺が行ってた秘密の場所。
夜の散歩で見つけた宿舎近くの小さな公園。
そこに先客でいたのがキミだったんだ。
夜桜も月の光に包まれて幻想的で、
その光に浮かぶキミの横顔はとても
キレイだった。
その日からキミのこと知りたくて。
この話キミにした事、有ったかな？
あ、次の曲のタイトルに使えそう。
そして生まれたのが“彼女と春を歩く”。
ある夏の日(回想) YC side→←彼女と描く未来(あした) (回想) YC side
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作者名：みっきぃ | 作成日時：2015年10月15日 22時
