By the time the bloom of the sunflower ～YC’s story～ (ページ10)

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かけがえのない大切な人(回想) YC side ページ10

山本課長と入れ違いにミーティングルームに
入って床に座り込むAヌナの姿に驚いて、
思わず駆け寄った。

YC『ケンチャナ？

何で泣いてるの？

良かったら話して？』

今は日本に居るし、
日本のマネージャーさんとのやりとりは
日本語でしているけど、
みんなが韓国語に精通してるわけでは無いから
ワザと母国語(ハングル)で話してみたら、
若いから飲み込みも僕たちには通訳や日本語教師としてのAヌナはもう必要無いって言って泣いて、
床に座り込んじゃってて、
それ以上は上手く話せないみたいだった。

僕にとってAヌナは日本語の先生で、
日本のお姉さんでかけがえのない、
大事な恋人(ひと)。

ずっと側に居て日本での活動を支えてくれると
信じてた…のに、
抱きしめるしか出来なかった。

じぇじゅヒョンは宿舎では
メンバーみんなのお母さんのような存在で、
温かく包んでくれるけど、
まだ日本で活動を始めたばかりで休みもロクに
取れなくて、
俺たちも協力出来ることはしてるけど、
行き届かなかったりするから、
家政婦さんが必要って言ってたこと、
会社に一応マンションを借りて貰ってはいるけど、
最近はほとんど帰れないからって言ってた事
思い出して。

家政婦さんだと離れてる時間長いけど、
側に居てもらえるかなとか、
今後もAに側に居て貰うにはどうするか
みんなに宿舎で相談することにして、
今日は出来るだけAの側に居たくて、
残りの仕事は、
レコーディングだけだったから、
Aに早退してもらって夕方には
終わらせたのに、
倒れちゃったみたい。