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mission 52 ページ2

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「光くん。おはよ」



昨日は伊野ちゃんの買い物に連れ回されて大変だった。

でも伊野ちゃんの誕生日に近いし、好きな物とか知れてよかったかも。



「おはよー、って、……大ちゃんが遅れてない」

「あー傷ついたー。大ちゃん傷ついたー」←

「棒読みじゃん」

「うっ」



まだ寝惚けたまま大ちゃんを見つめると、「ん?」なんて惚けてやがる。



「や、ごめん。俺もさ、最初に言えばよかったわ」

「え、なになに。怖いんだけど」

「いやほんと、これ俺を試してるって事であってる?」

「は、なんの話?」

「まさか、……気づいてないわけ?」



だからなにに!?なんてパニクってるとこ申し訳ないんだけど、周りも結構笑ってるよ。

逆に気付いてないのすごい。



「大ちゃん、着替えるの忘れたでしょ」



一瞬、時が止まったかのように大ちゃんが静止した。

ずっと止まってるから顔色を伺うと、段々と自分が置かれている状況が分かってきたのか顔が赤くなってきた。



「大ちゃ──」
「ぎゃゃゃやややああああ!!!!!」←



走り去って行った有岡さん。

こりゃまた、10分は待たないとかな。



「大ちゃん、面白いわ」



手で口元を覆っていないといけないくらい、笑みが溢れ出す。

自分でも分かる。この顔キモいだろうなって。

流石に高校生で不審者に見られるのは嫌だし頑張って抑えてるけどさ。



「ちょ、ちょちょ、光くん?」

「あ、」

「学校、行かないの?」



中島せんせとばったり会ってしまった。

ニヤニヤしているの見て心配で来た、みたいな顔で見られたから、お返しに笑っといた。



「有岡大貴を待ってるんです。パジャマのまま学校に行こうとしていたみたいなんで」

「そうなんだ。あんまり遅れないようにね」



最近は保健室行けてないから、この機会にまた行こうかな。

今日は世界史は無い筈だ。

だからサボろう。偶にならいいだろ。



「おまたせ!」

「大ちゃん遅い。服着替えるだけじゃん」

「しょうがねぇじゃん!他にもスマホとか鍵とか色々と忘れてたんだもん」

「懲りないねぇ」

「光くんだって今日サボろうって考えてたでしょ!」

「げっ」



ふふーん。

満面の笑みでドヤ顔されたけど、それでも俺はサボることに決めたんだ。



「はい、ホームルーム終わり。皆サボるなよ」



奴は職員室に戻ろうとする。

安堵したのも束の間。



「1限、世界史に変更になったから」



薮は俺を見て、勝ち誇ったように笑った。


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(プロフ) - クリスさん» コメントありがとうございます!亀更新ではありますが、これからも応援していただけると嬉しいです。ぜひ楽しんで下さい! (2021年2月17日 23時) (レス) id: 9a230f5c32 (このIDを非表示/違反報告)
クリス - とっても面白いです!更新頑張ってください! (2021年2月17日 22時) (レス) id: e4548ba768 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 百夢叶さん» コメントありごとうございます!やる気出ました笑 (2020年5月2日 18時) (レス) id: 351dea1b4f (このIDを非表示/違反報告)
百夢叶(プロフ) - 更新待ってます!頑張ってください! (2020年5月2日 17時) (レス) id: 4a44319a0a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年1月1日 22時

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