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◆…28…◆ ページ28

夜。
酔ってるサラリーマンやクラブ帰りのお姉さま方を掻き分け、
駅までも駅からも必死に走った。



エレベーターがいつもより遅いと感じたのは二回目。
早く行かないと、あいつが消えちゃう気がして。
何回も何回も最上階へのボタンを押した。



ウィーン…



静かなビルに、エレベーターの開く音が響く。
閉まるのと同時くらいに私は、
屋上の扉を開けた。



バタンッ



…………どこ?



いつも、下からのネオンサインで照らされていた金髪がない。
ベンチにいない。
座ってない。
寝転んでもない。



待ってるって確かに聞いた。
いつものとこでって言ったよね?



「流星……」



一人で見る夜景なんて何も綺麗じゃないよ。
あんたがいるから行こうって思ったんだよ。
あんたがいなくなったら…………



「意味ないのに……。」

『何が意味ないん?』



急に視界が暗くなった。
その代わりにきたものは、肩に置かれた手と聞き慣れた低い声。



「…いた……。」

『いやおるけど笑 待ってる言うたやん。』

「夢、見たの。」

『どんな夢?』

「あんたがここから飛び降りる夢。
空に一番近いこの場所で…死んじゃう夢。」

『それで今頃?』

「……うん。」



フッと、金髪が片方の口角を上げて笑った。



『勝手に殺すなよー笑
…でも、俺のこと心配したんや?』

「だって、死なれたら……」

『死なれたら?』

「話せる相手が居なくなるし。」

『え、そこかよ。』

「じゃあ逆にどこよ?」

『いや、普通さ…



好きやからとかちゃうん?』



しまったって顔してももう遅い。
聞いてしまったもん。

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設定タグ:ジャニーズWEST , 藤井流星   
作品ジャンル:恋愛
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カジャ(プロフ) - 藤井侑李さん» めっちゃええやん笑 私んとこ教え方下手な上にそんなんくれへんで。数学の教師でええ人おらん… (2016年12月3日 8時) (レス) id: f97b69330d (このIDを非表示/違反報告)
藤井侑李(プロフ) - カジャさん» あー確かに! こっちは今の数学の先生が優しいから部分点くれるよー笑 (2016年12月2日 22時) (レス) id: 5c49c99a1a (このIDを非表示/違反報告)
カジャ(プロフ) - 藤井侑李さん» 国語と英語って多少間違ってもマイナス一点とかやってくれるから笑 (2016年12月2日 22時) (レス) id: f97b69330d (このIDを非表示/違反報告)
藤井侑李(プロフ) - カジャさん» 激しく同意ww (2016年12月2日 20時) (レス) id: 5c49c99a1a (このIDを非表示/違反報告)
カジャ(プロフ) - 藤井侑李さん» なー!理数系できる人はほんまに頭ええと思う笑 (2016年12月2日 20時) (レス) id: f97b69330d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カジャ x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kajya1734  
作成日時:2016年10月23日 14時

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