跡部にひたすら気に入られてる女子がいるらしい【テ/ニ/ス/の/王/子/様】 (ページ23)

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だが課題はもう終わっていたに等しい。

毎日毎日クラスは違えどAに会っては絡んでいた。

その度にAは心底めんどくさそうに、そして嫌そうに顔を歪めていたのだが

どうやらAは俺に興味がない。という訳ではなかった。

むしろ作り出した課題が早々に終わるような予感がしたのだ。

つまらねぇな。と思ってもだからといって課題をこなさない訳にもいかなかった。

ただの遊びだと思っていた。

人の気持ちで遊ぶのは如何なものかと思いはじめてやめようとしていたのだが

とんだ誤算だった。

俺もまたAに興味を持ってしまったのだ。

彼女を見る度少しずつ胸が締め付けられ、

彼女が異性と話していると独占欲に駆られる。

彼女と一緒にいる時間が幸せだと思った。

それが恋だと知ったのはいつだっただろうか。

「跡部？」

ハッとすれば彼女の顔が目の前にいて心臓がドキリと高鳴る。

「き、聞いてるっつってんだろ」

「嘘だ、さっきもぼんやりしてたしなんなの」

思わずうっと言葉が詰まる。

お前のことを考えていた。なんて言えなくて押し黙る。

「まあいいかこんな跡部も珍しいし」

そうやってふわりと笑う彼女を愛しいと思った。

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更新遅れてしまい申し訳ございません！

前の話のこいつ…速水Aはから今の話のいつだっただろうかまでが過去のことです。

「跡部？」からが現在…というか跡部が現実から引き戻されたという感じです。

すごく分かりづらくてすみません。