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「どうだったよ?見てて」

練習が終わった跡部がこっちを向いて話しかけてくる。

「おつかれ。…めちゃくちゃにかっこよかった」

心の底から思ったことが口から零れた。

皆試合してるとき楽しそうにそしてキラキラしてて

まさに青春って文字がピッタリと合っていて、少し羨ましかった。

高校生になったら絶対入ってやるキラキラした青春送ってやる。


「それは俺がか?」

「あんただけじゃなくて、皆だよ」

そう言って微笑む。

跡部は「そうか」と言っただけでそのまま沈黙になった。


沈黙はなんか気まずくて顔を上げてポンと出た話題を振ろうと顔を上げる。

「あとー…「お、跡部と速水じゃん!おつかれ!」

お、つかれ」

さっき会ったテニス部の人が何人か集まってくる。

向日に私の声を遮られたが私が話題を振っても少ししか続かなさそうだったし

来てくれてよかった。


「なぁ速水どうやった?よかったやろ」

散々断ってごめんねって思いながらドヤ顔してる忍足に

親指を立てて「よかったよ」と言うと


「俺のアクロバティック見た!?」

忍足の後ろをピョンと跳ねる向日が言う。あんなに跳ね回ってたのに元気だなぁ

「うんうん!ピョンピョン飛んでたよね」

そういうと宍戸くんが吹き出す。

「ウサギかよ」

「ウサギじゃねーし!」

向日がムッと顔を歪めるのが面白くて私も吹き出した。


宍戸くんと爆笑してると跡部がため息を吐いて

「お前らはもう帰れ…ったく」と呆れた声がした。


「おーこわ」

向日が跡部を見てイタズラっ子のように笑って言う。

「おー!帰って寝よう!」

芥川くんが一足先に去っていく。さっき寝てたのにもう寝るのか…

「相変わらずだなお前は」

あとからゾロゾロと帰っていく皆の様子を見てまだ1歩も動いてない跡部を見やる。


「じゃー私もそろそろ行くね」

「おう、また明日」

こんな楽しい気持ちで帰るのは久々で思わず顔が綻んだ。

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うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています!この作品はもう更新されないのでしょうか? (2019年7月10日 23時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:8zaki | 作成日時:2018年4月18日 22時

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