跡部にひたすら気に入られてる女子がいるらしい【テ/ニ/ス/の/王/子/様】 (ページ14)

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気に入られた13 ページ14

え、てか2年生ではあるけどさすがにこの状態はやばくない？

女子の視線が。

絶対後から刺される気がする何がとは言わないけど鋭い何かを刺されー

「何してんだ練習サボって！」

「ギャッ」

背後から声が聞こえたのとあまりにも女子に刺されんじゃないかと

不安に思ってたのでビビって女子らしくない声が出る

「なんでそない驚いとんねん速水」

「おい日吉聞いたか！？ギャッだってよ！」

「少なくとも女子の驚き方じゃないですよね」

「そこ、聞こえてるんですけど」

クスクスと笑う忍足とゲラゲラ笑う向日くん、そしてニヤニヤと笑う日吉くん。

日吉くんも相当だけど後輩だから一応許すけど向日くんお前は許さん。くん付けなんてやめだ。

「わ、悪い邪魔したか？」

そこに髪の毛なっがい男子が割って入る。すごい長髪男子だ。サラサラかよ。

「宍戸さーん待ってくださいよ！」

「おせぇぞ長太郎！」

更に短い白髪で優しそうな男子が入ってくる。

まずい。完全に包囲された。さっさと逃げればよかった。

「おう宍戸！コイツが例のヤツだぜ！」

「お、跡部と忍足が言ってた速水…だっけ？」

「そ、そうだ…す？」

やばいこの人めっちゃ先輩っぽいけど向日にタメきかれてるし同級生…？めちゃくちゃ見えない……

「ハハハ！なんだよそれ！俺は中2の宍戸亮。よろしく」

そういって握手を求めてくる宍戸くん。めっちゃいい人では？

「よろしくぅ～」

そういって握り返すと宍戸くんの後ろで白髪の子がチラチラこっちを見ていた。

それに気付いたのか宍戸くんがバシッと背中を叩く。い、痛そう。

「鳳長太郎です！よろしくお願いします先輩！」

え…自己紹介からしていい人感滲み出てる気がする。この2人はいい人コンビなの。

「鳳くんよろしくね～」

なんて微笑みかけると「はい！」って返事してくれたすごくめっちゃいい子じゃん…

「おい！練習サボって何してんだ！」

跡部の声がすると全員ビクッとしてそれぞれ逃げ出した。みんなはやいな。

「ったく…A、お前逃げなかったようだな？」

「あんな囲まれちゃあ逃げるも何も…」

「そりゃそうだろうな」

フンと鼻で笑われる。これも計算のうちだったのだろうか。

「あんたも行ったら？」

「ああ、そうする。…逃げんなよ？」

「逃げないよ」

そう言ったら数秒私のことを見てテニスコートに入ってった。

…なんだか信用されてない気がする。