【コード・ブルー】〜この手に願いを込めて〜3.

140.コード・ブルー ページ46

「はぁ、」



さっきICUで白石と灰谷先生の会話を聞いてしまった



＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿

白石「本当にうっかり落ちたんだよね？


駅のホームから」



灰谷「あのとき一瞬思っちゃったんです。

この一歩を踏み出せば、楽になれるかなって」



＿＿＿＿＿＿＿＿＿


「...........あぁ〜！！」



橘「どうした、瀬名」



「橘先生、」


振り返るとそこには橘先生と白石が


「お疲れ様です」


橘先生はドクターヘリ運航表に近づいて行き、
緋山のマグネットを外し、“B-8にて隔離 検査待ち”と書き加えた



「緋山先生大丈夫でしょうか....」



橘「まぁ、考えてもしょうがない

悪い、白石、瀬名帰りに顔出してやってくれ」


「はい、」


橘「なんだ、白石

喧嘩でもしたか？」


横で浮かない顔をする白石


白石「フェローの指導のことで結構言われちゃって」


「あのときの緋山先生の顔といったら

本当に怖かった」


橘「相変わらず、熱いねお前達も」



白石「でも、緋山先生の言う通りなのかもしれないなって。こういう時思います


緋山先生や藍沢先生、瀬名先生の方が指導医に向いてるんじゃないかって


みんなには、決断力があるし頼りがいもある」



橘「うん、俺もそう思った」



白石「え？」



橘「ここだけの話な、俺も迷った

お前達の誰にスタッフリーダーを任せるか」



そう言えば、5年前橘先生から連絡きたなぁ


“お前だったら誰をスタッフリーダーにする？”って



私は迷わずに“白石先生です。”って答えた。



橘「迷って、緋山に相談したんだ。あ、瀬名にも」



「わたし、白石先生って」



白石「でも、瀬名先生その時」



「電話がかかってきたの」



橘「ああ、瀬名も緋山もお前を推してきたんだ

緋山は特にな

“白石以外にいないじゃないですか”って。

私や藍沢はタフというか自分勝手なだけだ

決断力があるように見えるのは、人のことを考えずに自分のことを考えてるからだって

自分のことを後回しにして、スタッフ達の悩みや苦労に耳を傾けられる
白石みたいな人間がスタッフリーダーにふさわしいって。」



緋山、白石にいつも厳しいこと言うけど

一番白石が好きなのは緋山だもんね



「行っておいでよ。」



白石「う、うん。」

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