【コード・ブルー】〜この手に願いを込めて〜3.

139.コード・ブルー ページ45

＿＿＿HCU



白石「ねぇ、どーおもう？！」



「まぁ、落ち着きなって」


緋山での病室であったことをこと細かく話してくる白石


白石「こっちは優しさで泊めさせてあげてたのにあの言い方はないと思わない？」



「確かにそうだけど、緋山先生だってそんな悪気があっていったわけじゃないよきっと」



白石「だったらなんなのよ」



「山田さん、エコーしますね。ちょっと冷やっとしますよ〜



白石先生だって、エボラかもなんてなったら誰かに当たりたくなるでしょ」


患者さんのエコー検査を進めながら、白石からの質問に答える




「はい、終わりです。午後採血しますからね」


山田「はい、」


白石「でもあの言い方はないと思わない？」


「藍沢、これ今日運ばれて来た北山さんの頭部CT。


頭蓋骨骨折があるんだけどこれくらいなら経過観察でだいじょうぶよね？」



藍沢「ああ、大丈夫だろう。」



白石「ねぇ、瀬名先生ってば」



「わかった、あとでいくらでも医局で話聞いてあげるから。


でもこれだけは言っておく、一番辛いのは緋山だからね」



私の言葉を聞いて、私から離れ自分の患者のもとへ向かって行った白石




灰谷「あ、瀬名先生、藍沢先生」



「慎一くんどう？腹痛の原因わかった？」



灰谷「いえ、」



藍沢「じゃあ、やっぱり仮病か」



灰谷「慎一くんは、頭のいい子です。


胸を打ってお腹が痛いだなんて、そんなつじつまの合わないことを言って


わざわざ疑われることなんてしないと思うんです。



でも何もない。

やっぱり入院させる必要になったんですかね、」




不安げな表情をする灰谷先生



「そんなことないと思うわ

検査は何か発見出来た時にだけ意味があるんじゃない


なにもないと照明出来れば、患者は安心して家に帰れる」



藍沢「気になったら答えが出るまでやればいい」



灰谷「はい」

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