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134.コード・ブルー ページ40

「安田さん、リハビリ頑張って歩けるようになったら退院出来ますからね。


頑張りましょう。」



安田「はい。」



リハビリ室で担当の患者さんに声をかけていると目に入ったのは


一人、リハビリをする奏ちゃんの姿



「奏ちゃん......」



奏「瀬名先生、」



おはじきをかえすのさえ難しくなった奏ちゃんの手



「頑張れ、」


無意識に口から出た言葉



奏「........。」



「藍沢先生は、可能性は低いって言ってたけど


可能性がゼロなわけじゃない。


その可能性を信じようよ」



奏「でもほとんど可能性はないんでしょ?」



「でも、私はあなたのピアのをまた聞きたいし、他にも聞きたいって言う人はもっといる」



奏「先生にはわかんないよ、

わたしの苦しみなんて。」



その一言に言葉を失い、ただ奏ちゃんのおはじきをかえす奏ちゃんを見つめていた



奏「久しぶり、藍沢先生」



そう言った奏ちゃん



「藍沢、」


切なそうな顔をしてたつ藍沢



奏「先生、私の手術のときに助けにいった患者さん

今どうしてる?」



藍沢「退院した、仕事に復帰してる」



すると後ろの方から新海先生もやってきた



奏「なにやってる人?」



藍沢「患者の個人的な情報は教えられない」



奏「そう、



私の仕事はね、ピアニスト


ピアのはねこの手で触れると、いろんな音をくれた


びっくりするぐらいの興奮とか、どうしようもない悲しみとか


でももうそんな音は聞こえない


聞こえてくるのはただの音。」




静かに私の頬を涙が流れる




奏「できた、


瀬名先生なんで泣いてるの?
泣いたって、私の手の震えは消えない」



おはじきをすべてかえし終えコップを持ち上げようとすると

上手く掴めず、そのまま床に落ちてしまった



そばにあったふきんをとり私は静かにこぼれたお茶を拭く



prrrrrrrrr


すると鳴りだしたPHS


「はい、」



白石《杉崎さんが急変した》



「え、」



藍沢「あとは俺がやる、行け」



「でも、」



藍沢「いいから」



「ごめんなさい。」



涙をふきながら私は、ICUへ走り出した



私が泣いたって仕方ない

泣きたいのは奏ちゃんのほう、


自分の出来ることを探そう。

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まかろん - 1から読ませていただいています!とっても面白いです。これからも更新頑張ってください!! (2017年9月23日 22時) (レス) id: 950cf7b9d7 (このIDを非表示/違反報告)
瀬名望(せなのぞみ) - あいかさん» ありがとうございますっ!このようなコメントを頂いたのに、3日間も更新出来なくてゴメンナサイ。次の更新待っててくださいっ!! (2017年9月15日 15時) (レス) id: 9b92661b0e (このIDを非表示/違反報告)
あいか(プロフ) - 更新期待して待ってますので、頑張ってください!!!! (2017年9月14日 22時) (レス) id: 1722f61193 (このIDを非表示/違反報告)
あや - 白石と緋山と喧嘩した主人公が藍沢に相談して、お礼にイチャイチャする話が見たいです (2017年9月9日 16時) (レス) id: bf70448eda (このIDを非表示/違反報告)
みほ(プロフ) - お久しぶりです!テストお疲れ様でした。この前はリクありがとうございました!また宜しいですか?どこかの部屋で新海先生か名取先生に無理やり襲われそうになった主人公ちゃんを藍沢先生が助けに来るお話が見たいです!出来ればシリアス度MAXで期待してます! (2017年9月5日 20時) (レス) id: 298f5dcbb7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Mofu | 作成日時:2017年8月21日 13時

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