【コード・ブルー】〜この手に願いを込めて〜3.

131.コード・ブルー ページ37

白石side


白石「修理だけですんで良かった。


とにかくヘリがあればいつでも出動出来るもんね」



藍沢「そうだな」



そう言って、静かにヘリに近づいていく藍沢先生




【 救 い た い 、 と い う 気 持 ち が 強 い ほ ど



患 者 が 払 っ た 代 償 の 重 み に 医 者 は 、 苦 し む 】




白石「田所先生と黒田先生で始めたドクターヘリは、16年間無事故だった



1万回以上の出動、5000時間以上のフライト



ずっと安全に私達を運んでくれてた。」




藍沢「そうだ。」



白石「それを一回の事故で、世間は騒ぎ立てる



どうしても、安全に飛んだ1万回には目を向けてもらえない」



私は、視線をヘリから藍沢先生に向ける




白石「奏さんの手術も同じだと思う



私は、知ってる。



藍沢先生は、他の医者だったら諦めてしまうような状況で


何度も患者を救って来た。


それを今回のことであなた自らなかったことにして欲しくない」



すると突然立ち上がってヘリポートを去ろうとする藍沢先生




白石「患者はっ！




あなたみたいな医者を必要としてる


トロント大、「藍沢っ！」



＿＿＿＿トロント大辞退することない



その言葉は、誰かの藍沢先生を呼ぶ声に遮られた




藍沢「.......瀬名。」



それは瀬名先生の声だった



「ごめんなさいっ」



そう深く頭を下げる瀬名先生

しかも呼び捨てになってるし、凄い汗




藍沢「どうした、」



「私、藍沢に酷いこと言った



人の気持ち考えてなかったのは私の方だった.....




苦しかったのは藍沢なのにっ、私、自分のことしか考えてなかった




だからっ！謝りたかった。



本当にごめんなさい」




藍沢「もういい。」



そういい、去っていこうとする藍沢先生の腕を掴み引き止める瀬名先生



「まって、」



藍沢「なんだ」



「新海先生に全部聞いた、あの夜のこと。



奏ちゃんのことこれから先も引きずって生きていくの？」



藍沢「...........。」



「トロント大辞退することない。」





【 そ の 苦 し み 逃 れ る 方 法 は な い



だ か ら 気 付 い て 欲 し い



そ の 重 荷 を 一 緒 に 背 負 い た い と い う



仲 間 の 存 在 に 】






何も言わず、瀬名先生の掴む手が緩まった手を解き
ヘリポートを出て行ってしまった藍沢先生




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更新再開します。

ドラマは終わってしまいましたが更新はまだまだ続きます。

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