【コード・ブルー】〜この手に願いを込めて〜2.

53.コード・ブルー　【過去】 ページ6

「翔北救命センターの瀬名です、わかりますか？




骨盤やってるな。シーツラッピングして搬送の順番待って」




冴島「わかりました」




レスキュー「あちらの建物、安全確認とれましたっ！」




「わかりました、今行きます」




出火元と考えられる建物は未だ鎮火していない




レスキュー「こちらです！」




レスキューに連れられてやって来たところには、1人の男の子が壁に挟まれていた




レスキュー「崩れ落ちた壁に挟まれてしまったようです」



この体勢は、キツいな
早く救出してもらわないと



「救出どれくらいかかりますか？」



レスキュー「あと30分はかかります」




「わかりました





翔北救命センターの瀬名です。わかりますか？」




和人「たすけ...て....」



意識はあるな




「名前言えるかな？どこが痛い？」




和人「杉田...かず..と。ぉ..なか...いたぃ」




「お腹？」



この体勢じゃあお腹を触れないからエコーも無理だしな



瞳孔を見てみると



「瞳孔不同あるな」



脳ヘルニアかも
早くしないとまずいな

藍沢先生来てるはずだから



「藍沢先生聞こえる？」



藍沢《なんだ？》



「今からこっち来れる？」



藍沢《悪い、今から開頭するから20分は無理だ》



「わかった、だれかこっちに来れる人いる？」



橘《もう少ししたら行けると思う》



「わかりました」



橘先生が来るのを待とう




「和人くん、あのね今頭の中に血の塊があるから、手術して取るからね」




和人「助け、て」



「大丈夫絶対助けてあげるからね」



そう言って私は、強く和人くんの手を強く握った

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