【コード・ブルー】〜この手に願いを込めて〜2.

85.コード・ブルー ページ38

次の日＿＿＿＿＿＿＿＿



橘「杉田さんが、正式に弁護士を立てて、病院へ申し立てをしてきた」



「そうなんですか」



緋山「おかしくないですか？」



白石「あれは、どう考えても不慮の事故じゃないですか」



橘「確かにそうだが、仕方ないだろ



それで今日の会議で、このことが決着するまでお前は、医療行為を禁止することになった」



白石「そんな、瀬名先生がいなくなったら」



橘「杉田先生がいるだろ」



白石「でも.......」



「わかりました」



藍沢「本当にそれでいいのか」



「仕方ないよ」




私は、静かにスタッフステーションを出て屋上へ向かった



ギィィィ

重い扉を開けて屋上に出る



「風きもちい」


昔からなにか上手くいかなかったり、悩んでるときは屋上にくる




医療行為禁止されたらやることなにもないじゃん


カルテ整理するぐらいかな




恋乃実「先生........」



「あ、恋乃実ちゃん」



恋乃実「ここに来るとこたまたま見えたから


あのね。お母さん、私の話なんて一ミリも聴き入れてくれなかった」



「そっか、私ね今日から医療行為禁止されちゃったんだ


だから恋乃実ちゃん私のとこにいたら急変したりしたら何もしてあげられないよ」



恋乃実「いいよ別に。



絶対、お母さん説得してみせるから」




ギィィィィ



藍沢「ここにいたか」



「藍沢、」



恋乃実「じゃ、私行くね」



そういって走って屋上を出て行った恋乃実ちゃん



「いつからいたの？」



藍沢「悪い全部聞いてた」



「別にいいけどさ」



藍沢「ちゃんと話せばわかってもらえるんじゃないのか？」



「怖い、なにいわれるかわかんないし



だからいいかなって」



藍沢「橘先生が今日の午後、杉田さん達と弁護士がくるって



だから今日の2時に会議室へこいって」



「嫌だなぁ」



藍沢「そういうだろうと思って、橘先生に頼んだよ」



「何を」



白石「私達も一緒についててあげる」



「みんな......」



振り返るとそこには、白石、緋山、藤川、



「ありがとう(泣」



藤川「お前最近泣いてばっかだな(ベシっ」



緋山に頭を叩かれる藤川

でも、

「何で知ってんの」



藤川「え、その、あの、全部見てました」



「は？」



緋山「いや、あんな廊下でやられたら見ちゃうに決まってるでしょ」



藍沢「とにかく俺らがお前を守る」



「ありがと。」

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