【コード・ブルー】〜この手に願いを込めて〜2.

75.コード・ブルー ページ28

藍沢「行くぞ」



「どこに」



藍沢「天野奏のところだ」



「わかった」

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



【医 者 は 負 け ず 嫌 い




け れ ど ど ん な に 考 え 尽 く し て も 患 者 に 適 し た 医 療 が 見 つ か ら な い 時




そ れ は 医 者 の 負 け ？】




ガラガラ


奏「藍沢先生、瀬名先生」




藍沢「きみは凄いな」




奏「えっ？なんで」




藍沢「そこまで体調が悪かったら



一刻も早く手術してくれというのが普通だ



それだけピアノが好きなんだな」




「私も奏ちゃんみたいに夢中になれるもの見つけたい」





奏「瀬名先生、なにいってるの？


あるじゃん、夢中になってるもの」




「え？」




奏「自分の仕事。




先生患者さんのこと診てる時なんだかいきいきしてる」




「そうかな？」




奏「うん。



先生の顔見てるとこっちまで元気出てくるような気がする



ほかの患者さんもそうだと思うな」




そう優しく笑う奏ちゃん




「ありがとう」




藍沢「手術をすれば、後遺症が残る可能性はゼロじゃない



だが、もしそうなればリハビリをすればいい



リハビリはつらい。時間もかかる。



でも君ならきっと乗り越えて今と同じぐらい、君の大好きなピアノが弾けるようになると思う」




「そうだね、時間かかっても奏ちゃんならきっと乗り越えられる」




藍沢「君はとても強い




だから大丈夫だ」





そういって、藍沢は優しく奏ちゃんに微笑みかけた




この人の笑顔久しぶりにみたな




「ふふっ」




奏「なんで笑ってるの？」




「なんか、藍沢の笑顔みたらなんかこっちも笑顔になった」



なんか、心のモヤモヤが吹き飛んだ気がする




「奏ちゃん、きっと大丈夫



何があっても私達があなたのことサポートするからね」




奏「なんか先生達に言われると大丈夫な気がして来た



先生たちのわらった顔と、先生たちの言葉聞いたら」



「それはよかった。


奏ちゃんのためなら藍沢はいくらでも笑ってくれるよ(笑」



冗談まじりに私はそういった



奏「ほんと？」



「うん。」



すると安心したような顔で



奏「私、手術受ける。」







【 負 け じ ゃ な い 】

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