【コード・ブルー】〜この手に願いを込めて〜2.

69.コード・ブルー ページ22

橘「え〜、それでは冴島と雪村から一言ずつ」




冴島「子供や現場の事も考えてヘリは降りる事を決めました




内勤だけになりますが、産休に入るまで働きますのでどうぞよろしくお願いします」




藤川「わるいね〜、気使わせちゃってっ！」



冴島さん真顔で手振り払ってるし



緋山「喜び過ぎ」




雪村「冴島さんの穴は大きいと思いますがそれを感じさせないよう頑張ります」




「大きく出たね」




ピロロロロ



白石「はい、翔北救命センターです」




《印旛南消防よりドクターヘリ要請です》



橘「きたぞ〜」



雪村「ヘリ確認します」



《印旛河川敷でバーベキュー中にカセットコンロが爆発



30代男性と8歳の子供が怪我をしているそうです》



雪村「ヘリOKです」



白石「わかりました、出動します」




今日のヘリ担当の橘先生と名取先生がヘリポートに向かうため走り出したとき

橘先生の携帯が鳴った



橘「.........え。わかった、すぐ行く」




どうしたんだろ



橘「瀬名、悪いが代わりに行ってくれないか」



「わかりました」



橘「息子が急変した」



息子さん.......

ここに入院してたのは聞いてたけど




藍沢「瀬名、行くなら早く行け」



「あ、うん」




＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿


健太郎・母「大丈夫？！



先生、先生っ！早く！」





男の子の首を見ると


「刺さってる」




首を貫通したバーベキューの串




「瀬名です。かわります」




救急隊員「はい」




健太郎「痛い......」



「大丈夫だからね



お父さん少し待っててください。



息子さんの治療を優先しますっ」




健太郎・父「わかりました、おねがいします」




血管傷ついてるかもな




「どうする？名取先生」



ここは、私が判断せずに名取先生に判断させる




名取「セオリーならここで抜かず翔北へ運んで、画像診断ですが」



「そうね」



健太郎・母「なにしてるんですかっ！？早く抜いてやってくださいっ！」



そう叫んで雪村さんを揺さぶるお母さん

動揺してるな



健太郎・母「ねぇ、ねぇ！？どうしてこのままなのっ！早く抜かないとっ」



「お母さん、落ち着いてください



この鉄串をここで抜くのはかえって危険です



首の中の血管や神経を傷つけていないか、病院で検査した後慎重に抜きます



いいですか？」



健太郎・母「はぃ」



「はやく運ぼう」



名取「はい」

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