ふたりだけ。【呪術廻戦】

他の誰も【七海健人】☆ ページ2

七海→『』
貴方→「」
での進行となります。
マリイさん、リクエストありがとうございます。
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『Aさん！！！』



「どうしたのよ、七海ちゃん。そんなに慌てちゃって。」

『誰のせいで慌ててると……』

『貴方が大怪我したって聞いたからわざわざ定時すぎにお見舞いに来たんですよ。』

「顔真っ赤で走ってフルーツバスケット抱えながら？」

『うるさいです』

「ははっ、ごめんごめん」

業務の一環として任せられたお守り。
1人の女性の世話だった。
戦うことに快感を覚える。言わば戦闘狂。
普通の女性ではない、そんなことは身をもって知っていた。、

『全く……危ないことは』

「はいはい、するな。でしょ？」

『叱られるのは私なんですよ。』

「七海ってさ、優しいよね」

『なんでそうなるんですか』

「だってもう定時を三十分を過ぎてるのにここに居てくれるし、林檎だって剥いてくれてるじゃない。」

『……は？』

「私も聞くね、なんでそんなに優しくしてくれるの？」

『…………きだから』

「ん？」

『あなたの事が、』

『好きだからでしょうかね。』

「…あはは」

『何が面白いんですか』

「わかんないや、やっぱり七海は優しいな。」

『うるさいです』

「また言った」

こんな普通じゃない女性が、何故か自分は愛おしくて仕方がなかったんだ。

赤子の手をひねるよりも簡単に呪霊を祓い、
戦闘という行為に興奮する非人道的な所。
日々のストレスが原因でアドレナリン注射に手を出すような弱い人間的な所。

何より私だけに見せる笑顔が、

今、少しだけ、自分の生きる意味になった様な気がした。





他の誰も知らない笑顔【七海健人】

貴方だけ【七海健人】✩→←俺だけ【真人】

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