【約ネバ】眠れないのは

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そう思いながらも弟妹達の身支度を手伝う。


「パース、これやってー」


「これ前教えたからできるだろ？ほら、手伝ってやるからやってみろ」


「パースー、できないー」


横から後ろから弟妹の声が飛んできて忙しくなる。

やっと支度が終わったと思えば、背中に飛び乗ってくる弟と、手を繋いでくる妹。普通に可愛い。


「ほはよー、二人とも！」


「おはよう。エマ、パース」


「ほはよー、エマ、パース」

エマの「ほはよー」に乗ってレイもからかうように笑う。するとノーマンは俺に話しかけてきた。


「パース、また妹たちを乗せてきたの？
体力ないのにそんなことしててら、壊れちゃうよ」


「いや、乗ってきたから…」


「パース、重かった？ごめんね」


「大丈夫だよ。ごめんな、力ない兄ちゃんで」


背中にいる弟に笑ってみせると、弟も笑って背中から降りた。妹達も自分の席に走っていく。


「うふふ、相変わらず人気なのね。パース」


「えー、そうかなー？あ、おはようママ」


相変わらずママは何を考えてるのか分からない。
だが嫌われてはいないだろう。

こっちだって命懸けで尽くしてやってるんだ。あっちの利益はまぁまぁあるし。

「さ、ご飯にしましょう」

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