君の瞳に涙を添えて

引き止めて ページ16

はじめしゃちょー目線



ガチャ



誰か入ってきた



やばい


泣いてるとこ見られる



振り向くと案の定



彼女だった



必死に泣いたことをなかったように



知らんぷり



多分わかってるってことも知らんぷり



A｢大丈夫…ですか？｣



あぁ心配させちゃってる



ダメだ


情けない



はじめしゃちょー｢大丈夫です…！少し疲れちゃって…｣



A｢じゃあお茶置いとくので、落ち着いたら来てくださいね。｣



ダメ


行かせたくない


行っちゃったらほかのメンバーと話しちゃうじゃん



嫌だ



行かないで



俺は無意識に彼女の腕を掴んでいた



はじめしゃちょー｢行かないで｣



A｢はじめさん…？｣



戸惑ってる


だけどこれしか



はじめしゃちょー｢あ、えっと、今週の土曜日あいてます…か｣



A｢今週の土曜日…ですか？｣



はじめしゃちょー｢少し連れていきたいところがあるんです｣


A｢大丈夫です。空いてます｣



はじめしゃちょー｢ほんとですか！良かったです！｣




何か話をふれば



俺だけ見ててくれるから



引き止めるために言ったのに





優しい君は



大丈夫ですと言ってくれた



その優しさに、少し傷つき



同時にありがとうと思った

その顔はなんでですか→←なんで

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