た ページ8
――
こうえんにつくと、じゃんぐるじむにのぼりました
そこがいちばんたかいからです
ふたりでおちないように、しっかりてをつないで、そらをながめます
「わたしね、おくすりやってるひと、すきなの」
「へぇ、なんで？」
「おくすりやってるひとってね、じんせいにつかれたひとなの、つかれて、しあわせをもとめて、いっしゅんだけしあわせになれて、そのままきえていく、それがきれいで、すきなの」
「ちょっとわかる」
「でしょ」
このそらのいろがここちよくて
あたまがぼんやりしてきた
それはおんなのこだけでなく
おとこのこもぼんやりしてきているそうです
「いきることにすがっているひとって、きたない、みにくい」
「とっても？」
「とっても」
「なんできたないん？」
「いきるって、むだだから、ありもしないじんせいをぼうにふって、ひとにあたまさげて、いじめて、いじめられて、それをかわいそうっておもってるから」
「たしかにきたない」
「でもしゃおろんはきれい」
「おれ？」
「うん、すごくきれい、きれいなめ、してるから」
「そんなきれい？おれのめ」
「しんだめ、わたしはすき」
「そ」
はずかしがったようにおとこのこはそっぽをむきます
「あ」
おんなのこがなにかほうせきでもみつけたかのように、じゃんぐるじむからとびおり、きらきらしたものをおとこのこにみせました
「なにそれ」
「ごひゃくえん」
「おかねや」
「じゅーすかおうよ、これで」
「おれこーら」
「じゃあわたしいちごおれ」
おんなのこがごひゃくえんをじはんきにいれると、ぴかっとぼたんがひかりだしました
おんなのこはこーらといちごおれをいっこずつかいました
「はい、しゃおろんのこーら」
「ありがと、Aはいちごおれ？すきなん？」
「んーん、しらない」
「なんでかったん」
「きになったから」
「ほーん」
あたりさわりのないかいわをしました
――
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 17人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぽてち(プロフ) - ヒエ…好きです…！！！なんで最後女の子が居なくなったんだろう…考察すればするほど好きになっていく…！！！！ひらがなだと可愛さと狂気が増しますね。大好きです！これからも作者さん応援しています！ (2023年4月11日 8時) (
レス) id: b72c422986 (このIDを非表示/違反報告)
晴子(プロフ) - すごく好きです…。最後に出てきた高校生って紹介でめちゃくちゃびびりました…ひらがなで幼い感じが可愛くていいですね！作者様応援しています！ (2023年3月20日 17時) (レス) @page11 id: ce56b5bd9d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おむすび | 作成日時：2023年3月17日 1時
