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チャイムがなった
先生が次のテスト範囲をサラッといい授業は終了
私はこの間1人で暇しておくしかないと思っていたので

「結萌、大丈夫なの?」

桃海が声をかけてきたのにはびっくりした
桃海はびっくりし過ぎと笑う

…案外、幼い笑い方をしているな…

「…うん、すぐ目を覚ましたらしいの
骨折はしてるけどね」

「…骨折かなかなか大変そうだね…」

…凄い他人事だな…と思ったが
まぁ、その反応が一般的なんだろうな
私だって関わり出して1ヶ月もたっていたい人の友達が怪我したとかいっても何も私も桃海と似たような反応がになるんだろうなぁ

…あからさまに他人事なそんな感じ

「…いつ、学校来るの?」

「正確には分からないけど早くて今月の中旬だってさ」

「…ん?じゃあその間…少なくとも…1週間…りえちゃんはさ誰に助けてもらうわけ?」

…ん?
何だ、急にそんな話をして…

「…まさか、梨愛ちゃん…元は誰も味方になってくれなかったから前みたいな生活をほんの数日だけ過ごせばそれでいいから大丈夫とか思ってないわよね!?」

「…思ってるけど」

そういうと
桃海ははぁーっと私の机に倒れ込んだ

そしてバッと起き上がり

「あのね、1度幸せを経験してしまった人間が不幸せを数日間過ごすのは流石に平気ではいられないと思う
…たとえ元々そんな生活を送っていたとしてもよ」

…そんなものなのかな…
ふと、あの時のことを思い出してみる

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作者名:小夜時雨 | 作成日時:2019年3月24日 13時

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