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窓を見ると結萌が走っている姿が見えた
「…本当」
可哀想に見えてきて仕方がない
「あんたの自分勝手なことに付き合わされてみんなも大変だよね」
「…」
はぁと私は大袈裟にため息を吐いた
「あのさ、さっきから黙っててなんなの？
…言いたいことがあるなら言ってよ」
そうやって何か言いたげにこっちをチラチラと見てくるのが1番イライラするのよ
「…ぁ…うん」
ハハと苦笑いを浮かべる梨愛
こりゃ、当分喋りそうにないわね
「あのさ、あんたが喋らないなら私が勝手に喋るわよ」
梨愛の返事はまたず私は話し始めた
「…これは、ある1人の嘘つき少女を見てきた
…クラスメートの話」
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作者名：小夜時雨 | 作成日時：2019年3月24日 13時
